「かりゆしウェア」というと、アロハシャツのような派手で色鮮やかなシャツをイメージすると思う。実際その通りだが、ビジネスマンのウェアとして浸透しており、あちこちで普通に目にする事が出来る。実際沖縄で一般企業に勤めている私の弟もかりゆしウェアで出勤・勤務している。
そのかりゆしウェアであるが、なんと「フォーマルバージョン」も存在する。「フォーマル」というからにはまさに「礼服」で、告別式などに出席する際に着用するものである。
上の写真の通り、さすがに色は黒く地味なものであるが、基本的には「開襟シャツ」であり涼しげな格好である。「フォーマル」と呼ぶには少々遠い格好のようにも思える。当然本土でこの格好は通用しないと思うが、今年の4月に義母が亡くなった際、告別式にこの「フォーマルかりゆし」で参列された方は結構見受けられた。若い世代ばかりでなく、50代以上の年配の方も見受けられた事から結構普及しているというか、認められているようである。
母に聞いてみると「認められるようになってきたのは最近の事。抵抗感を示す人も多い」とのこと。まあ仕方ない事かも知れない。
しかし、冬はともかく暑い期間が長い沖縄でこのような「フォーマル」が取り入れられるのは必然的な流れだろうとは思う。とすると、昨今の温暖化の流れに乗ってフォーマルも含めた「かりゆしウェア」は全国展開のチャンスなのかも知れない。
しかし、「フォーマルかりゆし」はともかく、普通の派手な「かりゆしウェア」が溢れている霞ヶ関や永田町、新宿や新橋などというのはなかなか想像しがたいものがある。
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