ササグモ
昆虫写真を撮るときは、カメラを首からぶら下げて草むらなどをウロウロ・キョロキョロしているわけだが、これまで飛んでる虫や、飛びそうな虫に関しては結構サイズが小さくても目についていたのだが、こと「クモ」となると、ほとんど目につくことはなかった。
ところが、OLYMPUS TG-3 TOUGH の顕微鏡モードを使うと結構迫力あるマクロ写真が撮れることが分かり、これを腰にぶら下げてウロウロしだすと、とたんにこれまでは見えなかった生き物が見えるようになってきた。不思議なものである。
その代表がクモである。決して大きくはないが、かと言って見落とすほど小さいわけでもない。そして、改めて気づいたのだが、花を終えたツツジの木の上のあちこちで活発に動きまわっている。これまで気が付かなかったのが不思議なくらいである。
それほど小さくはないと言っても、老眼の進んだ私の肉眼ではその詳細はわからない。驚かさないように、ゆっくりと、なおかつ手ブレしないように両手でカメラを固定しつつ近づけて撮影している。結構しんどい作業だったりする。
そうやって撮れた写真が上の写真である。足の剛毛はあれだが、顔をよく見ると、その可愛さに驚く。足さえツルツルならアイドル昆虫になれそうである(昆虫ではないが)。どこからどこまでが「顔」なのかよく分からないが、白い部分がそうだというのなら、一体何頭身になるのか、脅威の小顔である。それと、ボンボンを持っているような前足も好印象である。
顔は小さいけど頭でっかち
このクモ、日本語では「ササグモ」だが、英語では「lynx spider」という。直訳すると「ヤマネコグモ」である。顔つきを見ると英語のセンスの方が「名は体を表す」状態ではないか。少なくともアイドル候補にはなれそうな名前といえるだろう。
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